のんきにのんぽりなのんだくれ

筆にまかせて書いたとりとめのないこと

「男ってやつは」とか「女ってやつは」とかに見られる空虚感について

みんな好きである「男脳」「女脳」

「私って男っぽいから〜」って女の人にイラッとしたり、

「あーだから女はやだね、話半分に聞くのが良いね」とか、

まあ、「男脳」とか「女脳」とかでやたらと判断したがる昨今です。

「男女が分かり合えないのは頭の作りが違うからだ!」

というのは蔓延した世の中の共通認識であり、

分かり合えないことを正当化する恰好の材料になっております。

 

よく考えてみてほしい周りの人

確かに行動様式については、

幼い頃から刷り込まれている

「男とはこうあるべき」

「女とはこうあるべき」

という、成長過程における学習によって、

かなり男女で行動に差があるということはあると思う。

しかしながら、脳の影響か?それって。

文化的な影響の方が多くね?

と常々思っておりました。

というのも、大学院までの学校での生活でも、

仕事をするようになってからも、

成果の部分で性別による差異は実感出来なかったし、

愚かな者は愚かだし、かしこい人はかしこいなあ、

と、ごく普通に感じるだろうことを自分も感じていて、

脳みそにそんなに差異があるのであれば、

もっと明らかにどっちかに偏ってもいいだろうという、

何とも科学的ではない体得的な経験によってそんな考えに至っておりました。

だいたい、自分の周りではヒステリーは女性の特権ではなく、おっさんの方が多い。

論理的な考え方も、男性の専売特許ではなく、

むしろ、モテない男性は感情的に動いて場をこじらせたりとか何度もみてきたし。

と思ったら研究結果出てた

なんて鬱々としていたら、研究結果出てんのね。 

www.sciencemag.org

それでも、性差がある限り、生理現象の違いがあるので、

それが行動様式に違いをもたらすだろうし、

先に述べたように、文化的な性差については言うまでも無く、

個人の行動を変化させる重要な要素になっていると思うけど。

それでも、男女が分かり合えない理由を「脳」に持ってくるのはいかがなものかと思いますよ。

分かんないときは同性の友達でも、同性の親でも、同性の上司でもわかんねえもん。

分かり合えないのは、「他人だから」。

これに尽きるね、ほんと。